Barrel Aged Imperial Stout 2021

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             ~NEW RELEASE ~
 
         『Ichiro’s Malt×Minoh Beer』
      Barrel Aged Imperial Stout

 
「バレルエイジドビール」はビールを木樽(バレル)で熟成させる「バレルエイジ」という手法で造るビールです。
ここ最近、日本でもこのバレルエイジドビールを製造しているブルワリーも増えてきましたが、
熟成の時間や、貯蔵スペースも要するのでなかなか現実的には難しかったり。
それでもバレルで寝かすことにより素晴らしいビールに変化してくれるのでやめられません。
私たちも限りあるスペースで毎年少しづつバレルの数を増やしながら造ってまして

今年は9本のバレルを仕込みました。内、7本はインペリアルスタウト、2本はW-IPAを。
インペリアルスタウトの方はボトルのみとなり、先日販売がスタートしました。
すでに完売となっているのですが、オンラインからも沢山のご注文をいただきました。
本当にありがとうございました‼
順次出荷いたしますので、お手元に届くまで少々お待ちください。
W-IPAの方は少量ですので、樽のみとなります。
常設いただいてます飲食店様でご提供いただきますので、見かけられたらぜひ!
W-IPA Ver.もお楽しみいただけると幸いです。
 
 
バレルエイジの取り組みについて少し
7年程前、
素敵なご縁があり、ベンチャーウィスキーのイチローズモルトさんのバレルを譲っていただくことに。
そのころバレルのビールは海外のビールで目にすることはありましたが、日本ではまだまだ珍しく、
ただ興味は深々。物は試しではないですが、まずは少しづつやってみようと2本からスタートしました。
本来であればビールはフレッシュな状態で飲まれるのがベスト。
バレルのビールはその真逆をいく製法で、
初チャレンジの時は約1年冷蔵庫で寝かしたビールが
果たしてどんな状態になっているのか、蓋を開けるのも恐る恐る。
バレルの取り回しも慣れていなく、蓋をあけるのもおぼつかなく、わちゃわちゃしながらもなんとか開栓。
兎にも角にも まずはテイスティング!と緊張しながら飲んでみると…
「おぉ~~~‼‼」と一同 歓喜の声‼
ビールの概念を覆す、ビールを超えたビールなんじゃないかと、手前味噌ですがそのくらいの感動でした。

それからというもの、すっかりバレルに魅了され、私たちの造りの概念も変化したように思います。
また熟成にや容器(タンク)や環境にさらに注目するようになりました。
 
あれから毎年、狭い冷蔵庫に少しづつバレルを増やし中身のビールも色々変えて試行錯誤を繰り返して
今に至ります。
 
 
ほんとはもっとバレルで色んな液種をチャレンジしたいのですが、何せスペースがない私たちの工場。
これまでの経験でメインで造るのは自分たちが得意とする『インペリアルスタウト』と決めています。
 
 
今年のバレルはどんな感じに仕上がってるかな~。

10カ月ぶりに蓋を開けます~。蓋をあけるのもこなれてきました。
それでも毎年 バレルを開ける瞬間はワクワクドキドキ。
 
 
熟成されたビールをバレルからタンクに移送中。
 
 
 
 
 
冷蔵庫内にほんのりウィスキーの香りが…今年もいい感じです!
1本1本、ゆっくり移送してきます。
最後はステンレスタンクで炭酸ガスを添加し、2~3日後にボトリングします。
 
 
 
出来上がった今年の「バレルエイジ インペリアルスタウト」

ロースト麦芽のチョコレートやコーヒーのようなアロマに樽由来のスモーキー且つ
バニラのような複雑でユニークな香味。

バレルがもたらすほんのりカカオのような甘い香りとスモーキーでウッディーな香りが口に広がります。

時を経て、樽香と原種由来のフレーバーがビールに移り、さまざまな要素が複雑に絡み合って生まれる風味。
インペリアルスタウトの濃厚でとろりとした甘みとコクが更に贅沢。
ビールの枠を超えたビールです。
 
 
個人的にはキャンプで焚火をしながら、ゆっくり味わいたいな。
お料理に合わせてみたり、デザートにも合わせてみたり。もちろんビール単体でも!
それぞれの味わい方で、
時間が織りなす芳醇で奥深いビールをじっくりお楽しみください。

 
 

箕面ビールをお取り扱いいただいている酒販店様・ご飲食店様の方でも
ご提供いただいてますので、そちらでもどうぞよろしくお願いいたします^^