「BATON」が出来るまで①

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ずっと欲しかったFoeder(フーダー)がやってきたのは、約1年前の4月のこと。
Foederとは、ホワイトオークの木材で出来た木のタンクです。
見た目からしてめちゃくちゃカッコよく、一目惚れ。
それもそのはず、見た目だけでなく中身のビールもとっても魅力的!
foederビールは、木の中で寝かせる事でオークの風味がビールに寄与されるのはもちろん野生酵母や乳酸菌といった微生物が住み着き、複雑で奥行きのあるフレーバーが生まれます。
人の手ではコントロールしきれない自然任せの面白さがあります。
ここに私たちのビールが入ったらどんな風に変化するんだろう。と想像するだけでワクワクが止まりません。

4年前に日本に初めてFoederを導入された AJB Brewing さんのFoederBeerを飲ませてもらって衝撃を受けたのを今でも覚えています。
そして2年前、雑穀麦酒さんのFoederで熟成させた「Nara」をいただいてからはもう虜。

それからずっと欲しかったFoeder。コロナ禍でビアイベントはほぼなく先行き不透明な日々でしたが、少しでも前向きになれることをやりたい!と思い、導入を決意。
今思えばコロナでなければこんなに早く導入には至ってなかったかもと…
時間に余裕ができたことは、大きな後押しになりました。

 

決めたら最後、勢いで進めます。
何せ、スペースがない箕面ビールの工場。
私たちの工場のスペースに合うFoederをオーダーすると、foederの職人さんにも
「こんな縦長のfoederは初めて造るよ。」なんて驚かれたりして(笑)
「でもカッコいいの造ってやるよ!」ってな感じでトントンと話は進み。

発注をかけてから予定では半年くらいのつもりでしたが、なんと約3ヶ月で到着。
思った以上に早い到着に嬉しいながらも逆に焦ります。
「急いで搬入スペース空けなきゃ!」とバタバタしたのがつい最近のよう。

 

そんなこんなで、実際届いたFoederタンクの箱を開けると一同 湧き上がる歓声~。
想像以上にめっちゃカッコ良い~。

 

 

ちゃんとおさるも鎮座しております♪

 

 

職人さんがクレーン車を巧みに操り

寝かせたまま慎重に奥まで搬入。
ここまではいつもの調子で余裕見せてた私たち。

 

スタッフ:「これこのスペースにほんまに入るんですか?」
社長:「たぶん…入るはず…」風な会話をしている2人…。
発注した私も採寸間違えて(絶対に間違えたらアカンのですが)入らなかったらどうしようと内心ヒヤヒヤ。

そう。今回は過去一番ギリギリ攻めたタンクサイズと配置スペース。
何の自慢にもならないけれど、これまでタンクの入れ替えはかなりやってきてるので、多少のトラブルはどんとこい!くらいの変な自信がありますが、今回ばかりは全員が「もしや無理なんじゃ…⁉」と思っていたはず。

 

木のタンク、そして形状が特殊なもんで職人さんも慎重に進めますが、不安定真っ只中の作業中、小さな?地震があり「終わった…」と思って横を見ると全然動じない職人チーム。強い!
地球の平和はこの人たちが守ってくれてるんじゃ…くらい思った瞬間。

 

そんなヒヤヒヤの中、スーパー職人さんのお陰でFoeder2本の仮置きが完了。
キュウキュウに置かれたタンクを眺めながら、隙間産業てこういうことやな~なんて思ったりして(笑)

とりあえず無事に入ったことでホっとした一日だったのでした。

 

つづく…。